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ESLOW JOURNAL Vol.2

長野移住までの道のり…



私、デザイナー清水は京都生まれ、京都育ち。



社会人になるまで、関西から出る事も考えていなかったが、25歳に転機は訪れた。


思いもよらぬ、東京転勤の辞令。



思い返してみれば数多くのブランドのデザイナーとして働き、

さらには妊娠出産を経験し一児の母になり東京での生活はかなり長い月日となっていた。


これまで生きてきたなかで住む場所を主体的に選んだことはほとんどなく、

流されるままに暮らしていた。



けれど今回の移住は長野に住みたい!

そう思い5年前から場所探しの旅は始まる。



いろんな場所に行き地元の方のお話を聞き、

私たち家族にフィットする環境はどこなのだろうかと。



さて、なぜ縁もゆかりもない長野なのか、

関西に居た頃も東京に住んでいた時も普通に街に暮らして来たし、

この先も当たり前に街に暮らすと思っていた。


きっかけは30歳の頃に仕事に疲れてしまい休職していた時期があった。

その時に人生で初めて何もしない時間を持つ事が出来、

今までバタバタと毎日をせわしなく走り続けていたが

ようやく自分を見つめなおす事に専念できた。



疲れた心を癒せるのは自然の中に身をゆだねる事だった。

人工物のない騒音のないそんな世界はまるで街とは次元の違う世界に入り込んだ様な、

なんとも不思議な感覚だった。



鳥の鳴き声、澄んだ空気、山から流れおちてくる綺麗な沸き水、

どこを切り取っても美しくこれこそが本当の贅沢なのではないかと感じた。


何度も森を訪れた、そして次第に心も身体も元気を取り戻していった。

そこから少しずつ長野への思いが募っていき、

その思いと比例し長野で過ごす時間が増えていった。。

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